Skip to content

ICL医療と白内障のリスクについて

  • by

ICLは、近視や乱視などの屈折異常を治療する、目に埋め込むコンタクトレンズのような医療機器です。
レンズは瞳孔の奥の後房と呼ばれる位置に固定されるため、「後房レンズ」「眼内レンズ」とも呼ばれます。
屈折異常の治療法としては、角膜にレーザーを照射するレーシックがよく知られていますが、レーシックで矯正できる屈折異常の範囲には限界があります。
ICLは角膜を削るという行為が不要なため、レーシックでは矯正できない近視の治療法として優れています。
https://eye-floater-icl.com
レーシックができない方のために、ICL手術も導入しています。
さて、このICL手術について、興味深い記事がありましたので、簡単にご紹介したいと思います。
1998年から2004年にかけてV4モデルというICLを挿入した患者さんが、53眼中18眼で多発性水晶体混濁を起こし、白内障手術を受けた…というものです
衝撃的な結果ですが、この研究には2つの問題がありました。
1つ目は、研究対象となった患者さんの年齢です。
登録時の平均年齢(手術時年齢)は、38.8±9.2歳でした。最も若い患者さんは30歳直前でした。ICL手術はレーシックよりも高額です。
最高年齢は38.8±9.2歳で、最低年齢は48.0歳であった。この患者さんは10年後には58歳になる。
この年齢では、ICL手術を受けなくても白内障手術が必要であった可能性が高い。
したがって、ICL手術を受けた高齢者では、白内障の発症率や白内障手術の割合が高くなることは不思議ではないし、予想されることである。
次に研究対象となるICLモデルにも疑問点があります。
すでに改良されている現行モデル(V5)とは異なり、V4は房水(眼球内で栄養や酸素を運ぶ)の流れを阻害し、白内障や緑内障の原因になることが分かっている製品です。
そこで、緑内障や白内障の発症率が極めて低いことが分かっている、新しいタイプのICL「V5」を開発したのです。当院がICL手術を開始したのは、この新しいタイプのV5の発売がきっかけでした。
ICL医療は、ICL認定医しか治療を行う権利がありませんし、厳しい基準で手術の適応を判断していますので、基本的にはどのクリニックでも質の高い医療を受けることができます。