バッシングがいかにきついかという話に及ぶより随分前、自分の好きなものが売れて欲しい!と言っていくつかの歌やファッションがバカ売れしたことがあった。自分が売れてるわけじゃないじゃん!!!というわけのわからないバッシングから、潰れてなくなってしまった話だが、懐かしい思い出話として日清パワーステーションでの甲斐バンドのコンサートを思い出したりする。何かの装置というわけでもなく、カッコいいな!この曲が好きなんだ!という浸り切った気持ちというものが、スモークを焚くかのように会場を美しい空間と空気で満たしていた。途中で食事をしながら観る席が設けられたあたりから様相が変わり、真夜中の不自然なコンサートなどのあと、ある日閉めてしまった。その後は、コンサートに来るな!という決裂を見、浸り切っていた好きな歌を持ち帰ることになった。幸せな日々というのは、形や言葉ではわからないものだと、それからの幸せな日々を思い出すたびに思うのだ。相思相愛が一生ないのは、そんな幸せな日々があったからなのだと思うのだ。好かれてはしゃぎ出したりするような幸せな気持ちというものは、持ち帰った浸り切った日々でしかないからなのである。好かれたいかね?というバッシングの際、思わず好かれたいわ!と呟いてしまったのは、そんな幸せな気持ちをなくしたくないと思ったからだった。
テックアカデミー Webデザイン 評判