就労ビザが取れない
海外就職において一番のハードルは語学ですが、語学と同レベルで必要なものが「大卒」という称号です。
日本人にはパッとこない事かもしれませんが、海外では「大卒」であるかないかで大きな違いがあります。
一番の違いは就労ビザ(労働ビザ)が取得できるかどうかです。
国によって条件は異なりますが、就労ビザの取得条件として「大卒」であるかないかはかなり大きなウエイトを占めます。
例えば
- 大卒の場合、社会人経験が3年あればOK
- 高卒の場合、社会人経験が7年以上あればOK
などです。
またシンガポールのように大卒でなければ働けない国もあるぐらいです。確か香港も社長以外は「大卒」でなければビザ取得ができませんでした。
ちなみにシンガポールでは大学のレベルまで関係してくるようです。シンガポール政府に認められた大学卒でないといけないとか。
大卒でないといけない理由
それではなぜ「大卒」や社会人経験が複数年である必要があるのでしょうか。それは
自国の人の仕事を奪われたくない、働くのあれば自国の人を納得させられる技術、能力を有するべきだ、また自国の人に仕事を教えてほしい
という意味が含まれているためです。
わざわざ海外から来て、自国民と同等の仕事をされては自国民の職を奪う事と同義ですからね。
また日本と異なり他国の離職率はかなり高く、生活保護もありません。
自国の人を守らず飢えさせながら、外国人が遊び散らかしているのを見せるわけにはいきませんよね。
そのための条件として、「大卒」であるべきで、社会人経験を数年積んでいるの事が必要なのです。
ちなみに就労ビザ申請時は「大卒」の証明として英文の「大学卒業証明書」が必要になりますので、嘘をついてもどうにもなりません。
大卒でなくても就職可能な業種
ただし、国、業種によって「大卒」でなくてもビザ取得が可能な事はありますが、大分職種の選択肢が狭まるのは間違いありません。
有名なところでは日本料理の板前さんやコールセンターです。
これら職種は大卒でなく日本人であるという事が条件になるためです。
そのため、日本国籍であれば就労ビザが取りやすくなります。
ただし、条件が低い分経営者に足元を見られて賃金が安くされたりと違う面で困る事も多々あるでしょう。
最終手段は起業すること
いかがでしたでしょうか。
日本でも大卒が就職に有利に働く事が多いですが、海外になるとそれが最低条件になる事も多々あります。
最後に今更大学行けねーよという場合、思い切って起業しましょう。
社長であれば学歴は必要ありません。起業するという事は現地の人を雇うことになりますので、雇用を創設してくれる有難い行いだからです。えっ、そっちの方が難しい??

私は海外には全く興味もなく、かつなんとなく大学行ってましたし、大卒が有利な就職もした事がありませんでした。ですが、結果的に大学に入った理由ができて良かったと思っています。親に感謝ですね。
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