何かしらの事由で無職になった場合、様々な手続きが必要になります。その中でいの一番にするべきなのがハローワークへの失業保険(正確には雇用保険)の受給申請です。
というのも、失業保険を取得するためにはかなりの時間を要するという理由とともに他の申請(国民健康保険に切替、国民健康保険減免申請、国民年金への切替、国民年金の免除、納付猶予申請)等に「雇用保険受給資格者証」、「失業認定申告書」があるとスムーズに進める事ができるためです。
持参する物一覧
- 雇用保険被保険者離職票
- マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載のある住民票(住民票記載事項証明書)いずれか1種
- 身元確認書類(コピー不可)
- (1)運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカード、官公署が発行した身分証明書・資格証明書(写真付き)など
- (2)公的医療保険の被保険者証、児童扶養手当証書など
- 証明写真(縦3.0cm×横2.5cm)2枚
- 印鑑
- 本人名義の預金通帳又はキャッシュカード
以下は、必要書類の補足になります。
雇用保険被保険者離職票(-1、2)
こちらは以前勤めていたい会社より貰えるものになります。一般的に離職後2週間前後でもらえますが、杜撰な会社だと用意しないところもあるので、離職前に準備してもらえるよう会社の担当者へ伝えておきましょう。
証明写真
(縦3.0cm×横2.5cm)2枚。基本的にハローワークの側に自動写真機が置いてあるはずです。就活用に使うものではないのでわざわざ写真館で撮る必要はありません。
本人名義の預金通帳又はキャッシュカード
インターネットバンク(例えば楽天銀行)などでも問題ありません。ただし自身のものである証拠としてログイン後の画面の提示などが必要になります。
手続きできる時間帯
雇用保険の手続きは、月曜日~金曜日(休祝日・年末年始を除く)の8時30分~17時15分。また、「受給資格決定」の他に「求職の申込み」の手続きもあり、求職申込みには一定の時間がかかること等から、16時前までのご来所をお勧めさせていただきます。
とのことです。
受給資格の有無決定
上記書類を提出の上、失業保険(雇用保険)の受給資格があるなしが決定されます。有りの場合は初回説明会へと進みます。ない場合は就活をすぐ始めるか、職業訓練の受講を考えてみましょう。
失業保険の受給条件
1、就職しようとする積極的な意思
ハローワークに来所し、求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない「失業の状態」にあること。
2、直近2年で12か月以上保険を払っている事
離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。ただし、特定受給資格者又は特定理由離職者については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可。
これら以外にも色々と注釈がつくため、詳しくはハローワークの受給要件で確認してみてください。
初回説明会への参加
失業保険(雇用保険)の受給資格があると判断された場合に参加することになります。今後、失業保険手当を貰うためなどの流れの説明会が数十分行われます。必要な書類等が配られるため参加は必須になります。
ここまでがハローワークに行って行われる1日の工程になります。
以下はその後必要な求職活動についてです。
失業保険の支給を受けるためには求職活動が必要
原則として2回以上の求職活動(ハローワークでの求職や、実際に面接を行いその証明書を企業側に貰う)の実績が必要となります。
また、自己都合などで退職された場合、基本的に4か月目以降の支給開始となりますので4回以上の求職活動が求められます。会社都合の場合は1か月目からの支給が可能ですので、詳しくは下記よりご確認ください。
ここでいう求職活動というのがかなりシビアです。
ハローワークで相談に乗ってもらうにしろ、実際に面接に行かないといけません。さらに面接に行った事を企業側に証明してもらう必要があります。
そのため失業保険を貰い終わるまではゆっくりしようと考えていてもクリアするのが面倒です。
ただ調べる限り、ハローワーク毎によって難易度が異なるようですので、貴方の所在地によって簡単に求職活動と認められることもあるかもしれません。一度どのような求職活動が必要か直接聞いてみるのがベストだと思います。
受給
失業の認定を行った日から通常5営業日で、指定した金融機関の預金口座に基本手当が振り込まれます。
ここでいう失業の認定を行った日というのが通常4か月目以降の認定日が該当となります。失業保険を満額支給してもらうためには通常求職活動を計5,6回以上必要になってきます。
一番お得なのは再就職手当
再就職手当とは簡単にいうと失業保険で貰える金額を100%だとすると、手当を貰う前に就職することにより約70%貰えるというものです。
4か月以上待って失業保険を貰うより普通に就職して給与を貰いながらかつ再就職手当を貰った方が金額的にもお得ではないでしょうか。
という事で、ハローワークに失業認定してもらうのは、失業保険を貰うためより他手続き(国民健康保険に切替、国民健康保険減免申請、国民年金への切替、国民年金の免除、納付猶予申請)などのためであり、かつ再就職手当を貰う事を目的で申請を行う事をお勧めいたします。
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